2024年1月10日、17時からワークピア横浜において連合神奈川「新春の集いを」4年ぶりに開催し、構成産別役員をはじめ、福祉団体、自治体、各級議員など275人が出席した。主催者を代表して林会長の挨拶の後、来賓として黒岩神奈川県知事、山中横浜市長、本村相模原市長、藤倉川崎副市長、坂上神奈川県経営者協会副会長からご祝辞をいただいた。
こくみん共済coop北原本部長の乾杯に続いて、来賓紹介では、各級議員・自治体首長・議員団会議会員の方からマイクリレーでご挨拶を受けた。中締めを亀﨑副会長が行いお開きとした。
会の冒頭に、1月1日に発生した能登半島地震で犠牲になられた方に対し黙祷を行い、義援金募金にもご協力をいただいた。
林会長 2024年頭のごあいさつ
新年あけましておめでとうございます。昨年の大会で、会長に就任しました林です。
旧年中は連合運動に対するご理解とご支援を頂き、心より御礼申し上げます。
そして、最大震度7を観測した能登半島地震にて、お亡くなりになられた方々へのお悔やみと、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
また、県内各自治体における被災地への支援の取り組みに敬意と感謝を申し上げます。
連合としては対策本部を設置、まずはカンパ活動を開始するとともに、被災地の復旧・復興に向けて全国の地方連合会が連携して取り組みを進めていきます。
さて、連合神奈川は、昨年の11月の定期大会で2年間の運動方針を確立し、新たな役員体制のもと活動をスタート致しました。
2年間の運動方針のキーワードは「持続可能性」であります。
足元の課題は、持続的な賃上げの実現であることは言うまでもありません。
そのためには、労務費を含めた適正な価格転嫁ができるかにかかっています。
賃金はコストではなく、賃金は人への投資で新たな付加価値を生み出すものという考え方に、企業はもとより、社会全体が変わらなければ、安いニッポンからの出口は見えません。
2024春闘では「経済、社会のステージ転換」を掲げての取り組みになります。
各産別での奮闘もお願いしたい。
そして最大の課題は、もはや避けられない人口減少による深刻な労働力不足と、人口の4割が65歳以上となる超高齢化社会への対応です。
年末に2050年までの地域別人口推計が発表されました。
神奈川県の人口は、71万人減少し、生産年齢人口はそれを上回る110万人の減少、そして65歳以上の人口は62万人増えるとのことです。
社会の維持はもとより、労働組合の存在意義にも関わる問題です。
深刻な労働力不足を補う外国人労働者の受け入れ拡大、生成AIやロボットの普及などは社会に大きな変化をもたらします。
一方で、障がいやハンデキャップがあっても、アバターを使い、健常者と変わらない仕事ができる時代が目の前にせまってきています。
上司や雇用主がAIになるかもしれません。労働組合役員もAIに変わるかもしれません。
このような社会の変化に対して、労働組合はどう向き合うのか?
様々な問題を先送りするのではなく、今から取り組みを着手する必要があります。
そして、私たちが働き・暮らす「神奈川県」が持続可能であるためには、多様性を受け入れ、働く場所と働く人を確保するための政策を総動員し、その実現に向け政労使が力をあわせて取り組まねばなりません。
一方、昨年発覚した「政治とカネ」の問題により、政治不信は頂点に達している状況です。
日本の将来が危ぶまれている時に、「しっかりしろ!」と言いたいのは私だけではないと思います。そして、野党もバラバラで受け皿になりきれていない状況に、これまた「しっかりしろ!」と言いたい。
本年度の連合スローガンは、「社会を新たなステージへ、ともに歩もう・ともに変えよう」です。
連合神奈川は、新しいステージに対応すべく、連合運動のモデルチェンジを進めていきます。
そして、日本の政治も、モデルチェンジが出来なければ、日本の将来はありません。
来るべき次期衆院選、そして来年の参議院選挙については、連合神奈川推薦議員・連合組織内議員の勝利に向け、力を合わせましょう。
今年の干支は、「甲辰」(きのえたつ)です。甲(きのえ)は始まりや創造を象徴していると言われ、辰(たつ)には、万物が成長し動きが盛んになる様子という意味があると言われています。
私たちは、本年を「新たな始まり」に向けて創造的なエネルギーが満ち溢れ、龍のように力強く、目標に向かって進む一年としていきたいと思います。
役職員一同、全力で取り組んで参りますので、引き続き、皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年のごあいさつとさせて頂きます。ともに頑張りましょう。