小田原政労使フォーラムを開催!

 2025年2月10日お堀端コンベンションホールに於いて、小田原市、小田原箱根商工会議所、小田原・足柄地域連合の政労使による令和6年度の「小田原政労使フォーラム」が70名の参加をいただき開催しました。

 開催にあたって、リクルートワークス研究所主任研究員古屋様をお招きし『人材獲得難時代。どんな小田原をつくっていくのか』をテーマに「基調講演」と参加者による「質疑」「応答」、商工会議所鈴木悌介会頭、地域連合山口博幸議長の講演に対する感想と総括的な意見や質問を行ないました。

 冒頭、小田原箱根商工会議所の鈴木悌介会頭から開催にあたってのご挨拶をいただきました。昨年は、「副業・兼業」という新しい働き方についてをテーマに開催しました。今、企業にとって課題は人材の確保・育成であります。今後、人口減少により、さらに人材不足が加速することが考えられます。中小企業では経営人材難、本日のテーマである『人材獲得難時代。どんな小田原をつくっていくのか』を、皆様と一緒に学び考えていくことが大切だとの挨拶をいただきました。

 小田原・足柄地域連合の山口博幸議長からは、政労使フォーラムへの多くの参加に感謝が申し述べられ、連合は、この地域で働く仲間ととともに活動し、雇用や労働条件向上に向けては、小田原を中心とする地域が活性化していかなければならないと思います。今、企業では離職率が上がっており、若者だけではなく中堅層も含めて増えていると感じています。本日は、古谷先生の話を聞いて、政労使が同じ課題や方向性でそれぞれの立場で取り組んでいくことが大切との挨拶をいただきました。

 古屋先生の基調講演では、「人材の獲得、育成、定着」というテーマで講演をいただき、①深刻化する若手育成課題 ②法改正により、2015年以降職場環境が大きく変化 ③採用に苦しむ企業、中途採用の急増 ④職業生活における不安要素 ⑤育て方改革「管理職が越境していると成功しやすい ⑥コミュニティを再構築 ⑦地域共同育成など、わかりやすい表現で話していただきました。質疑応答では多くの参加者から質問をいただき、興味深く参考になったという感想も聞くことができました。

 最後に、鈴木悌介会頭と山口博幸議長より、講演の内容に触れながら人材獲得・育成などの課題について政労使が共有し、経営者の立場、労働組合・働く者の立場、行政の立場で、「現状の実態をふまえ課題の解消に向けて取り組む事が重要であること」「オンラインも含めたコミュニティを作りながらも、リアルで接するコミュニケーションの必要性」「職場の後輩の呼び方の大切さ」に触れ、講演内容に対する感想と参加者へのお礼も含めた挨拶で小田原政労使フォーラムを終了しました。今後も年に一度の開催に向けて政労使が協力しながら進めていきたいと思います。