横浜地域連合政策委員会では「政策・制度要求と提言」にかかわる活動の一つとして毎年様々な施設を視察しています。昨年、一昨年はコロナ禍のため中止しましたが、今回から状況を見ながら再開することになりました。現在、9月に予定されている横浜市への要望提出に向け、組合員の皆様から寄せられた多くの提言を政策委員会でまとめているところですが、その中の一つに「市民の憩いの場となり、災害時の防災拠点にもなる大型防災公園の整備を検討すること」という要望がありました。今回はその要望を提出するにあたり、防災公園の役割も持つ鶴見花月園公園を視察させていただきました。
6月7日、14時から政策委員、五役(12人参加)が、横浜市環境創造局公園緑地整備課 岩田係長のご案内により鶴見花月園公園を視察しました。園内には災害時に役立つ設備が数多く設置してありました。かまどが中に収納されているベンチやスツール、地下水をくみ上げる井戸、ベンチに収納してあるシートで屋根を覆って仮設テントの代わりになるパーゴラ、仮設の便器を置いて使用するマンホールトイレなど、いずれも憩いの場としての公園の役割を妨げるものにはなっていません。また、「大原っぱ」と名付けられた芝生の広場がありますが、災害時にはヘリポートとして活用できるよう、あえて高い樹木を周囲に植えていないそうです。
【説明を聞く政策委員の皆さん】
【シートが収納してあるベンチとパーゴラ】【災害時仮設テント】
【マンホールトイレ】 【かまどが収納されるベンチ】
前身は花月園競輪場だったため敷地面積が4.7ヘクタール(東京ドーム1個分)と広く、遊具の数も大変充実していて子どもにとっては興味が尽きない公園となっています。また、高齢者が健康増進に活用できる器具がいくつも配置してあり、家族や親戚で訪れても楽しい公園です。
【遊具】 【健康増進器具】
現在、横浜市内の大型の公園は、樹木や体育館、競技場などのスポーツ施設が占める面積が大きく、防災の役割を担う公園は少ないようです。今後、市内の各地に鶴見花月園公園のような防災公園が増えると災害時に安心して避難できるのではないでしょうか。