政労使一体の「働き方改革」フォーラムに参加!!
神奈川県・連合神奈川・神奈川経協 共催、政労使一体の「働き方改革」フォーラムに参加しました。
概要
開催日:2025年11月17日
場所:ワークピア横浜
内容:本フォーラムは、労働者・企業・行政が同じ方向を向いて、“神奈川の働き方改革”を加速させることを目的に毎年行われているものです。
・第1部 神奈川県より
「労働力不足の現状・課題及びその改善に向けた対応等」講師:桐生 英美様
県の施策紹介:「今年度における県の外国人受入施策」
・第2部 日本労働組合総連合会神奈川県連合会(連合神奈川)
「~持続可能な地域公共交通~横浜市交通局人材確保の取り組み」講師:座間 将之様
・第3部 神奈川県経営者協会
「「人材不足」の今だから、離職率より定着率重視を~管理職の意識改革が鍵~」
講師:佐々本 良二様

■ 神奈川県からの講演
「労働力不足の現状・課題及びその改善に向けた対応等」について
- 人手不足の現状を理解する
日本の人口の推移、将来推計について説明 - 人材確保・定着が進まない背景を捉える
神奈川県の人材不足は”慢性化”、半数の企業で人材不足が継続 - 採用・定着・育成の全体像と優先順位を理解する
神奈川の採用は「都市型の難しさ×地域性の難しさ」が絡むこと理解し、企業ごとに「地域に合わせた採用戦略設計」が必須。
人が定着しない共通点:成長感・納得感・安心感の欠如
相模原市でも同様に、医療・福祉分野や運輸、建設など多くの業種で人材確保が大きな課題となっており、県の施策と連携しながら、地域での取り組み強化が不可欠であることを改めて確認しました。

■ 労働組合側からの講演
第二部では、連合神奈川より
「持続可能な地域公共交通と人材確保」
について報告が行われ、横浜市交通局の事例が紹介されました。
人材確保・定着のためには、
- 労働条件の改善
- 採用枠の拡大
- 在籍者調整をはかり離職を止める
相模原市でも山間部でのバスの減便など、人で不足は喫緊の課題です。職場環境の見直しが不可欠であり、処遇改善のみならず、政府と協力した制度見直しも含め、多様な施策を行う必要があると認識しました。

■ 経済団体からの講演
第三部では、経済団体から
「離職率を下げ、定着率を上げる管理職改革の重要性」について
- 人事評価の適正度による承認要求の向上
- 精神論、旧態依然、昔ながら、アナログ、環境変化に対応できないなどの「将来への不安」
- マイクロアグレッションへの注意!!
職場の環境づくりに需要なことは、日常的な言動による信頼関係!!
山本五十六に見る管理職像「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」「やってみせ」は信頼性、「言って聞かせて」は通意性(情報共有)、「させてみて」は要望性(指示を与えて、生産性を高める)「褒めてやる」は共感性を養うことができます。ぜひ一度試してみては

■ 「働き方改革」フォーラムに参加してみて
相模原地域連合としては、今回のフォーラムを通じて、以下の3点を特に強く認識しました。
① 人材確保と定着は「地域の未来」に直結する課題
相模原市内でも、働き手不足が深刻化する業種が増えています。
地域全体で“良い働き方”を実現することが、市の持続的な発展につながります。
相模原で働きたくなるためには、何ができるか?これからの子どもたちも相模原で働きたいと思える魅力ある街つくりに向けて、取り組みを加速する必要があります。
② 政労使の連携が不可欠
労働組合だけでは解決できない課題、行政だけでは動かない課題があります。
相模原地域としても、市・企業・労働組合が一体となった取り組みをさらに推進していきます。
③ 現場の声を政策に反映する仕組みを強化
私たちは日々、組合員や働く皆さんから相談・声を受けています。
その“現場の実態”を行政施策に正しくつなげていくことが、地域連合の大きな役割です。
政策・制度要求と提言にしっかり、本内容を盛り込み、これかも要請行動につなげていくことが大事と実感しました。
■ 最後に
今回のフォーラムは、「働き方改革は、政労使が同じ方向を向いて初めて前進する」ということを改めて感じる場となりました。
相模原地域連合でもこうした取り組みの場を設けることで、これからも地域の皆さんとともに “安心して働き続けられる相模原”の実現へ向けて全力で取り組んでまいります
① 労働相談・職場実態の把握強化
長時間労働、休みの取れない職場、人材不足で困っている現場の声を集め、市・県の施策に反映。
② 企業・行政との対話機会を増やす
相模原市や経済団体との懇談をさらに重ね、地域課題を共有し解決に向けた連携を強化。
③ 人材確保・育成の取り組み支援
職場環境改善、ハラスメント対策、働き方改革の実行支援など、各労組・企業へのサポートを拡充。
