県中央地域連合について

県中央地域連合(日本労働組合総連合会神奈川県連合会県中央地域連合)は、神奈川県の県央エリア(綾瀬市、海老名市、座間市、大和市)を拠点に活動し、加盟組織員 約14,000人(53組合)が結集する組織です。

私たちは、すべての働く人とその家族が、安心・安全に働き暮らすことのできる社会をめざし、「ゆとり、豊かさ、社会的公正」の実現を通じて、「底上げ」「底支え」「格差是正」に取り組み、政策制度の実現を通じて「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、地域に開かれた取り組みを行っています。また、県中央地域労働者福祉協議会(県中央労福協)と連携し、「タオル一本運動」や「お米一合運動」、「クリーンキャンペーン」など社会貢献活動等を推進しています。

組織概要

団体名

日本労働組合総連合会神奈川県連合会県中央地域連合
(県中央地域連合)

議長

綿引 芳弘

住所

〒243-0433
海老名市河原口一丁目26-1 ファーストリンクレジデンス店舗1-3

連絡先

tel 046-240-8281
fax 046-240-8286

結成年月日

1990年12月

活動エリア

神奈川県 県央エリア 綾瀬市、海老名市、座間市、大和市

構成組織

14産業別構成組織 (53労働組合)

電機連合 (5)

JP労働組合 (1)

自動車総連 (12)

JEC連合 (2)

自治労 (7)

電力総連 (3)

JAM (6)

全駐労 (1)

神教協 (2)

私鉄総連 (1)

UAゼンセン (10)

全電線 (1)

基幹労連 (1)

全労金 (1)

組合員数

13,660人         ※2024年5月現在

2022年度運動方針

連合運動のモデルチェンジに向けた取り組み

連合は、30周年を迎え連合ビジョン実現に向けた取り組みを融合させた『連合神奈川3つのチャレンジ「NEXT」』の取り組みを進めてきました。

これまでの論議と成果、今後の方向性を踏まえ、2年間の重点取り組みとして、連合運動のモデルチェンジに向けた取り組みを開始します。

【重点取り組み】

  1. 社会への発信力強化で、「顔の見える運動」の更なる進化「継続」

    ・あらゆる媒体をフル活用した社会への発信強化・・・・・・・・SNS、HP、車両広告など
    ・発信力強化を支える広報体制の確立とスキルアップ・スキルチェンジの取り組み・・・・HPの独立化など

  2. 労働組合の社会的価値を高める運動の展開の更なる進化                                     「継続」
    ・連合寄附講座の取り組みおよび連合神奈川講師団の派遣・・・・関東学院大学など
    ・フードバンク活動の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・行事と連動しフードドライブなど
    ・支え合い助け合い運動の推進・・・・・・・・・・・・・・・・「ゆにふぁん」の活用促進など
  3. 地域で働くすべての仲間を支える運動…【新たな運動領域を設定】
    ・連合プラットフォームを活用した地域活性化に向けた取り組み・・・・・・・・                    「新規」
      ①地域フォーラムおよび地域における経営者団体などとの意見交換会の開催
    ②地域活性化の取り組み・基本方針の実現に向けた取り組みを開始します。
    「地域活性化の取り組みテーマの立案とトライアルでの実施」
    ・労働相談体制の見直し検討に着手します・・・・                                                              「新規」
      ①すべての働く仲間のための労働相談機能の充実強化に向けた取り組みが開始されます。
    ・全国労働相談ダイヤルの集中化(2021年10月開始)
    ・全国労働相談ダイヤルの集中化(2021年10月開始)
    ・多言語対応強化
    ・24時間365日対応のチャットボットによる自動応答システムの整備。など
    ・地方連合会オルガナイザーの配置検討を行います(連合神奈川)・・・・                               「新規」
    ・地域ゼネラル連合(仮称)の創設に向けた検討に参画します(連合神奈川)・・・・・             「新規」
  4. その他、連合運動再構築「改革パッケージ」への対応
    ・地協設置基準に対する今日的な検証・・・地域連合あり方検討委員会での答申内容を踏まえ検証
    ・連合会費の一本化に向けた対応・・・連合本部より「2025年度から地方連合会費をなくし、連合会費に一本化する」との基本方針提示

以上、本運動方針は、連合運動のモデルチェンジを開始することを基本の考えとし、2022年度から2年間の運動方針として提起する。

目次

1.労働運動の活性化と労働諸条件の改善の取り組み

  1. 春季生活闘争については、非正規を含む全ての労働者の処遇改善に繋がるよう、連合方針に沿って積極的に取り組みます。
  2. 最低賃金については、社会的セーフティネットとして機能させるための取り組みを強化します。とりわけ、労働側の基本スタンスであるリビングウェイジを目指す道筋を求める一方で、連合方針を踏まえながら、今後の対応について検討を行います。
  3. 連合アクション(連合の日)の取り組みについて、コロナ禍の中で、街宣行動の開催が難しい状況から、新聞広告、バス車両広告、web配信などに取り組みました。今期については、新たな活動形態の取り組み経過を踏まえ、新型コロナウィルス感染拡大の状況に注視しつつ「連合の日」の街頭行動の再開について検討していきます。
  4. 第93回県中央地域メーデーの開催については、従来の開催方式も含めコロナウィルス感染対策も考慮しながら、働く仲間が集えるように新たな形態も含め開催を堅持し、地域労働運動の連携を強化するとともに、労働運動の社会的意義を広く発信します。
  5. 長時間労働の是正に向け、「Action!36」などを契機として36協定の周知と適正な締結を街頭行動などで訴え、未組織労働者を含め世論喚起に努めます。
  6. 良質な雇用の確保に向け、企業誘致、中小企業振興、起業支援、若者の雇用ミスマッチ解消、職業訓練の環境整備などの施策展開をはたらきかけます。

2.組織拡大の取り組み

  1. 地域連合内に組織拡大推進委員会を設置することを追求します。

  2. 産別加入が困難な組織や未組織労働者に対して、連合神奈川・連合ユニオンかながわ・神友連と連携し組織化・組織拡大に取り組みます。

  3. 40万連合神奈川実現に向け、連合神奈川組織拡大推進委員会や実践研修に積極的に参加します。

3.「政策・制度要求と提言」を中心とした、地域行政に関わる取り組み

  1. 県央4市に向けた「政策・制度要求と提言」に引き続き取り組みます。また、その内容深化に向け、組織内・推薦議員との連携強化とともに、政策委員会の設置を追求します。
  2. 「政策・制度要求と提言」の提出時期に合わせ、県央4市の首長懇談会を開催します。
  3. 各市の「勤労者福祉懇話会」に積極的に対応します。
  4. 各市の審議会・委員会等に委員を派遣し、労働団体の立場からの意見反映に努めます。

4.労働者福祉向上の取り組み

  1. 県中央労福協との連携を堅持し、スポーツ、レクリエーション、社会貢献運動に取り組みます。
  2. 労働者自主福祉運動の推進・充実に向け、労福協、中央労金、こくみん共済coop<全労済>との連携強化を図るとともに、併せてエル・ビー・エーなどとの連携を図り、労働者福祉の向上に努めます。
  3. 中小企業従業員の福利厚生拡充に向け、引き続き既設の中小企業勤労者福祉サービスセンターの運営に参画します。

神奈川県労福協が提起する諸運動に、積極的に取り組みます。

5.地域連合の活動の前進に向けて

  1. 連合神奈川2022年度の運動方針に基づき、全国で統一的に取り組む「2つのコア活動(①連合組織内連携を強化するための活動、②地域で働くすべての仲間を支えるための活動)」と「各地域の特色を活かした活動」の前進に取り組みます。
  2. 県中央版「地域フォーラム」の開催を視野に入れ、各自治体・各市商工会議所・商工会や地域諸団体との交流深化を図ります。また、地域活性化の取り組みとして「笑顔と元気のプラットフォーム」の構築へ向けた検討経過を踏まえて、具体的な実施計画へ繋げていきます。
  3. 地域連合体制の見直しについては、「地域連合あり方検討委員会」の答申を踏まえて、引き続き、検討を深めていきます。
  4. 五役会・幹事会については、新型コロナ感染症の状況をみながら、WEB開催も併用しながら引き続き定期的(原則月1回)に開催し、充実、活性化を図ります。

6.ジェンダー平等社会の実現に向けて

  1. 男女間賃金格差の解消、女性の就業継続を可能とする男女を問わない働き方改革、男性の育児参加を促進する環境整備など、「男女」の不平等の解消に向けて取り組みます。
  2. 就職時の男女差別を撤廃し、公正な採用の実現に向けて取り組みます。
  3. 多様性の尊重が重視される社会の中で、男女平等参画の推進とともに、男女二元論にとどまらず性的指向・性自認(SOGI)を尊重し、ジェンダーに関する差別やハラスメント、DVの撲滅に取り組みます。
  4. 法律等の改正に合わせた条例・規則等の整備に積極的に意見し、その反映を求めます。

7.地域と協働した社会運動の取り組み

  1. 地域のNPO法人などと連携し、労働教育の推進や奨学金問題の改善など、社会問題に取り組みます。
  2. 県央地区教育懇談会に参画し、様々な立場の人たちとの論議の場を構築します。
  3. 障がい者、外国籍市民を含むすべての人々が共生できる街づくりを求め、学習を深めるとともに世論喚起に努めます。
  4. 労福協と連携し「(公財)フードバンクかながわ」の取り組みに積極的に参画・推進します。
  5. 地域メーデーを開催する中で、労福協と連携し「タオル1本運動」および「フードバンク・フードドライブ」活動を積極的に取り組みます。
  6. 8月初旬を目途にピースウイーク行動を実施し、核兵器廃絶に向けて取り組みます。
  7. 連合「平和行動」への参加体制を堅持します。

8.教育・広報活動の充実と強化の取り組み

  1. 地域労働運動の将来的展望を視野に入れつつ、新任組合役員、若年組合員を対象とした諸行事の開催を追求します。
  2. 機関紙「ゆうかり」の発行体制を堅持するとともに、紙面の改善に努めます。
  3. 「社会に対するメッセージ発信」の機能強化に向け、「県中央地域連合」のHP開設、SNSによる情報発信の強化を図ります。
  4. 地域連合の発信力強化に向け、連合神奈川と連携しつつ広報体制を整備します。

9.政策実現に向けた政治活動の取り組み

  1. 様々な機会を通じ、構成組合員の政治学習の場を設定します。
  2. 議員団会議を継続的に開催するとともに、組織内・推薦議員との日常的な情報・意見交換を強化し、また地域版「多聞善塾」等を開催し、組織内・推薦議員などの見解や活動の周知をはかります。
  3. 2023年までに施行される国政・地方・首長選挙では、推薦候補者・組織内候補者の必勝に向け組織一丸となって全力で取り組みます。
  4. 政党との関係については連合・連合神奈川の議論・方針をふまえて対応をはかります。