小田原・足柄地域連合では、今年度はじめての試みとして「連続労働講座」を7月20日(木)に開催しました。

「連続労働講座」のテーマは、近年被害件数も被害額も増え続けている「振り込め詐欺の実態と対策」について、小田原警察署生活安全課の村田係長(写真)を講師に招き、県内および小田原署管内の被害状況と対策について講話をしていただきました。

 

 

振り込め詐欺の6月末までの認知状況として、県内では、895件(前年同期比+369件)被害額約20億円(前年同期比+約9000万円)、小田原署管内では、32件(前年同期比+19件)被害額約1億円(前年同期比+約7000万円)となっており、金融機関の協力や様々な広報活動により被害が無くなるよう取り組まれています。

主な詐欺被害の現状は、①オレオレ詐欺②還付金詐欺③架空請求詐欺④融資保証詐欺⑤ワンクリック詐欺の5つが最近の傾向となっています。詐欺被害から家族を守る対策としては、①落ち着いて対応する②家族や身内に電話の内容を確認する③警察に相談する④家族の間で合言葉を決めておくなどが大切です。また、詐欺の場合公共機関や銀行、有名デパートなどを名乗りますが、そのようなところが、銀行のATMやコンビニエンスストアに着いてから電話での指示で操作依頼することは一切ありません。

更に、家庭で検討するのは、①固定電話を在宅中でも留守番電話にしておく②高齢の家族には「らくらくフォン」を持たせ、登録した以外の電話には出ないことを徹底する(身内からの大切な電話はこの電話にすると伝えておく)などの対策をとることも大切です。特に、留守番電話にしておくと、詐欺の犯人は、自分の音声を録音されることを嫌がるため、非常に効果的な対策だと思います。

参加した33名の加盟労組の役員や組合員は熱心に講話を聴くなかで身近で起きている「振り込め詐欺」を実感し、対策について真剣に考えたいとの感想があがりました。詐欺被害から職場組合員や家族を守りましょう!