4月29日(土)、初夏の陽気の中、横浜市みなとみらいの臨港パークにおいて第88回かながわ中央メーデーを8,840人が参加する中で開催した。今年のメーデーは、連合がめざす「経済の自立的成長」と「社会の持続性」を実現するため、『「クラシノソコアゲ」・底支え、格差是正の実現とともに、長時間労働を撲滅し、ハッピーライフを実現しよう」をメインスローガンに様々なイベントが催された。

 

メインステージでは、県立氷取沢高校・ジャズ部の演奏によるステージアトラクション(写真)が行われた。その後の式典では主催者代表挨拶、神奈川県・横浜市・労働福祉団体・政党など来賓の挨拶に続き、スローガンとメーデー宣言(内容はこちら)が採択され、参加者全員の団結ガンバロウ(写真)で閉会となった。

 

式典冒頭で柏木実行委員長(連合神奈川会長)は、「①メーデーは、今でいうディーセントワークを求めてきた歴史である。一方で現実には、長時間労働で命や健康を損なう仲間が後を絶たない状況が、わが国では今も続いている。「罰則付き時間外労働の上限規制」が法制化されるはこびとなったが、ルールは行使されてこそ、その価値を発揮するのであり、労働組合の積極的に取り組みが必要になる。②2017春季生活闘争は「大手追従・準拠からの脱却」に取り組んでおり、先行組合の回答の状況ではその取り組みも前進していることから、4年連続の賃上げが図られる中で、これから続く中小・未組織で働く仲間への波及効果が求められている。③「立憲主義をないがしろにする安倍現象」、「アメリカのトランプ現象」「フランスのルペン現象」「フィリピンのドテルテ現象」など、グローバルに反知性主義的ポピュリズムが跋扈(ばっこ)する中で、我が国は民主主義の様々な危機のど真ん中にいる。私たち働く者・生活者はそこを看過するわけにはいかない。すべての働く者の連帯で、「クラシノソコアゲ」と、それを通じて未来への責任を果たさなければならない」と働き方、賃金、民主主義の課題を中心に挨拶した。また、メインステージ演壇隣には連合キャラクターのユニオニオンも登壇した。(写真)

また、広い会場では、労福協が提起している「タオル一本運動」、数多くのバザール、大道芸、ふれあい動物園(写真)など多彩なイベントで盛り上がった。