2021年2月9日(火)14時40分から、県庁新庁舎第5会議室において神奈川県令和3年度当初予算案の説明を受け、連合神奈川からは、吉坂会長以下6名が出席した。
冒頭、黒岩知事からは、「コロナから『いのち』と『暮らし』を守り抜く」予算とし、①危機的な財政状況の中、県主催のイベントの中止や延期等といった徹底した事業見直しなどに加えて財政的な手当も行い、新型コロナウイルス感染症対策として、医療提供体制の維持や県内経済の着実な回復に向けた施策にも的確に取り組む、②県民生活に直結する、防災戦略の推進や県立教育施設の整備については着実に推進する、③東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について、万全の感染症対策を実施した上で最大限盛り上げて神奈川の魅力を発信する、と予算編成にあたっての基本的な考え方を述べた。予算案概要説明では、全庁コロナ・シフトにより、限られた人的資源や財源をシフトすると共に、企業への支援や生活困窮者対策などメリハリのある予算案となったことを強調された。
吉坂会長からは「コロナ対策が最優先の中、地域経済の活性化や雇用創出につながる施策を期待している」と述べた上で「特に、医療機関において多くの課題が現出していると組合員から悲痛な声が寄せられていいる。①看護により人手不足が蔓延している。病棟には様々な症状の患者が混在し、そこに勤務する看護師は様々なケアを求められ疲弊している。②新型コロナウイルス感染症に看護師を集中させなければならないことによる、通常医療提供ができない状況にある。③県民の健康と命を守る現場で、献身的に働く医療従事者の不安を解消することは、非常に重要でありしっかりとした対応を図ってもらいたい」と医療現場の声を直接知事に訴えた。
質疑応答では、地域経済活性化対策や、コロナ禍での基準の示し方、県民への施策の周知策などについて、活発に意見が交わされた。