神奈川県中小企業経営者協会との意見交換会を開催

2016年3月28日(月)神奈川県中小企業経営者協会と連合神奈川との意見交換会が開催された。冒頭、中経協の松村理事長より、中小・地場企業の経営状況は依然厳しい旨のあいさつがあった。
柏木会長からは「2016春闘は、①底上げ、②地域への広がり、③賃上げの持続性、を重視していることからも最大限の協力をお願いしたい。また社会制度的には将来の社会保障制度をどのように構築していくか等課題山積である。連合は春闘と政策制度を並行して取り組み、安心して働ける社会につなげていきたいと活動している。本日は忌憚のない意見交換会としたい」とあいさつした。
写真左は中小企業経営者協会     同右は連合神奈川 
 続いて課題提起として、中経協から「2016年度中小企業の概況と賃上げについて」と題して、昨年は少し景気は上向きとなり、デフレからいい意味でのインフレが期待されたが、2015年末からの動きでは輸入コストの増大により流通業も含めて厳しい状況にある。人の不足感はあるものの、現在の状況においては昇給をどうするかは経営の立場からは慎重にならざるを得ない」と直近の動向と賃金交渉の考え方を中心に提起した。
対して連合神奈川の渡部副事務局長から2016春季生活闘争の取り組みについて、連合白書のポイントを説明しながら、春闘に取り組む基本的考えを提起する中で、先行組合の回答状況を紹介し、連合の共闘体制により交渉を展開していく旨を説明した。

意見交換では、ハイタク業界の状況と課題、中小企業における原価コストアップの現状、競争入札をめぐる課題など広範な分野にわたりお互いの意見が交わされた。また、林事務局長からは、連合と連合総研が2015年10月に実施した「中小企業における取引関係に関するアンケート」の調査結果の概要を紹介し、「アンケートからは、不公正な取り引きの現状も窺えることから、サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正な分配を実現させる必要がある」とまとめた。

日  時 2016年3月28日(月)16:30~
場  所 ホテル横浜ガーデン
出席者 中経協   松村理事長(松村(株) 代表取締役社長)以下11名  連合神奈川 柏木会長以下16名