本日、私たちは第87回かながわ中央メーデーを開催した。
4月14日夜以降に発生している、熊本地方を中心とする一連の震災で被災したすべての方々に、衷心よりお悔みとお見舞いを申し上げる。そして、東日本大震災からも5年が経過したが、今もなお17万人以上もの人々が避難生活を余儀なくされている。、それぞれの被災地や避難先では大変な苦労を強いられていることから、。私たちは、これからも両被災地の復興と再生に向けて全力を尽くすとともに、震災の教訓を決して風化させることなく、被災者との絆を深め、安定した雇用と安心な生活の再建に取り組んでいかなければならない。
さらに、戦後から70年以上が過ぎた今こそ、戦争の悲惨さを自分の事として感じ、核兵器廃絶をはじめ世界の恒久平和をめざす運動を、次世代にしっかりと継承していく責務がある。しかし、あろうことか政治主導の中で立憲主義が脅かされる事態を目の当たりにしている。今こそ、平和を希求する取り組みを力強くすすめ、県内全市町村の首長が参加することとなる平和首長会議や各自治体、働くものや生活者の声をしっかり代弁できる政治勢力と連携し、安全・安心して暮らせる神奈川を実現する。
また、私たちの暮らしにおいては、一部の企業で史上最高益を更新する一方で、格差の拡大が進んでいる。同じ神奈川で働き、生活する私たち全体の底上げを図らなければ、長引くデフレからの脱却も、少子高齢化や人口が減少する社会への対応もままならず、私たち一人一人の生活に大きな影響を及ぼすことは避けられない。
あわせて、非正規労働者の増大や社会保障制度改革など、深刻な状況が続いているが、働くものを犠牲にした経済成長を許してはならない。私たちは、政府が推し進める「労働者保護ルールの改悪」を阻止するとともに、雇用の安定や働き甲斐の実現など、働くものに資する政策・制度の実現を強く求めていく。そして、「若者の使い捨て」の撲滅に加え、性別や障がいの有無に差別のない、真の共働参画社会の実現をめざし、未来を担う者たちを支援する。
連合は、働くものが報われる政治を取り戻すため、あらためて本メーデーを契機として「クラシノソコアゲ応援団!」2016キャンペーンを全力で展開する。
本日、私たちは、県内のすべての働く者が結集し、地域から行動することで、「働くことを軸とする安心社会」を築いていくことを確認し、ここに宣言する。 |