4月28日(土)、第89回かながわ中央メーデーが、8,600人の参加により横浜・臨港パークで開催された。式典に先立ってのアトラクションでは、神奈川県立金沢総合高校・ダンス部の生徒によるパフォーマンスと、関東学院大学・よさこい同好会「誇咲」による演舞が行われ、メーデーを盛り上げた。

 


式典では、冒頭挨拶に立った柏木実行委員長(連合神奈川会長)は、「メーデーは、1日14時間労働が当たり前だった当時、『第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして、残りの8時間は、おれたちの好きなことのために』と訴えたのが始まりといわれている。労働運動の歴史は、いわゆるまっとうな暮らしを求めた歴史でもあることを共通理解としたい。現在、「働き方改革」が進行中であり、36協定の締結の意味が今まで以上に重要になってくる。一方で、企画型裁量労働の範囲拡大ついては、杜撰なデータで建議してきたことが明らかになり、盛り込まれないこととなったが、まだ高度プロフェッショナル制度が残っている。また、春闘課題については、昨今は人手不足も賃金や採用に良い作用をしている。国内の消費を高めていくためにも、賃金の引き上げは重要な取り組みである。その取り組みを全体化していきたい!今回のメーデーで展開している「フードドライブ」は、余ってしまった保存期間のある食料を提供いただき、食料を必要とする方々に、「社会福祉協議会」や「子ども食堂」などにお分けする、「フードバンク事業」の食品を集めさせていただく取り組みの一つである。自分たちで取り組める活動として、「フードバンクかながわ」を3月に立ち上げた。我が国は、様々な危機のど真ん中にいる。私たち働く者・生活者はそこを看過するわけにはいかない。すべての働く者の連帯で、「クラシノソコアゲ」とそれを通じて未来への責任を果たさなければならない」と働き方、賃金、民主主義、3点についてあいさつした。

このあと、来賓として黒岩神奈川県知事、林横浜市長や関係団体、政党の挨拶があり、「働き方改革は働く者のために!すべての仲間と連携し、ディーセントワークを実現しよう」とするメーデースローガン、およびメーデー宣言が採択され、団結ガンバロウで締めくくった。
今回のメーデー会場では、県労福協・横浜労福協主催で進められた、「タオル一本運動」と、新たな社会貢献活動としてフードドライブに取り組んだ。また、広い会場では、愛のカンパ活動、大道芸、数多くのバザール、ふれあい動物園など多彩な催しを行われた。