第27回神奈川シニア集会
~あらゆる世代が手を結び、安心信頼の社会保障制度を確立しよう~
3月22日(水)13:30より、第27回目の神奈川シニア集会が、連合神奈川構成組織の各産別退職者会、中央労働金庫神奈川県本部に所属する「中央ろうきん友の会」会員、全労済そして各界の来賓等303名が参加しワークピア横浜で行いました。
集会は2部構成で行われ、第1部はシニア連合・池田事務局長の司会により講演として横須賀市健康部地域医療推進課・川名理恵子課長による「医療と介護が連携する在宅医療ー最後まで住み慣れた場所でー横須賀市の取り組みから」と題して市の地域包括ケアシステム構築の取り組み内容を聴きました。
第2部は第27回神奈川シニア集会をシニア連合・臼井副会長の司会進行により開催。先ず主催者を代表して永井実行委員長(神奈川シニア連合会長)から挨拶がありました。(下記に挨拶要旨掲載)
引き続き柏木連合神奈川会長、市川労福協事務局長からの挨拶。来賓として阿部日本退職者連合会長、神奈川県、横浜市、川崎市、関係福祉団体、鈴木ろうきん友の会会長からの祝辞を受けました。
引き続きシニア連合・高橋副会長から「基調報告(案)」の提案、労働金庫・栗澤調査役から「中央ろうきん友の会への加入のすすめ等」、全労済・高橋担当から「セカンドライフも保障の備えは全労済で」の報告があり全体の拍手により承認されました。「スローガン(案)」、「集会アピール(案)」が全体の拍手で承認され、本集会の締めとして、「団結頑張ろう」を永井実行委員長の音頭で「あらゆる世代が手を結び安心・信頼の社会保障制度を確立しよう」と唱え全員が拳を上げ大きな声でガンバローを三唱し閉会しました。
永井実行委員長挨拶要旨
実行委員会代表としてご挨拶申し上げます。さて、時は今、桜花爛漫の候を迎え、大変過ごし易い季節となりました。どうか皆様には、海へ、山へ出かけ、春を満喫して頂きたいものだと思っていますが、島崎藤村の若菜集という詩集に、春の海を詠った有名な詩がありますので、紹介したいと思います。
わきてながるるやおじおの そこにいざなううみの琴 しらべもふかし
ももかわの よろずのなみをよびあつめ ときみちくればうららかに
とおくきこゆるはるのしおのね
というものですが、ご存じの方も多くいらっしゃることと思います。
しかしうららかな春の風景とは逆に、私の心象風景は、霞がかかったように憂いが満ちているように思います。安倍首相が声高に主張する景気回復は、何処にあるのでしょうか。勿論、インターネット販売という新しい商品販売等が盛んになって来ているという問題もあるように思いますが、景気回復途上にあるという安倍首相の言葉と裏腹に、私たち庶民には、消費不況はまだまだ続いているように思います。景気回復とは、大震災の復興工事で潤い、又、オリンピック関連工事で潤うゼネコンのことだと思わざるを得ません。
又、新しい時間外労働の法規制案が明らかになりましたが、忙しい時の時間外労働を100時間か100時間未満にするかという過労死ラインを遙かに超えたところに焦点が移り、さらに月平均の時間外規制は月平均80時間という過労死ラインすれすれのところに併せ、休日労働は時間規制外ということになる様です。これでは何の為の新しい時間外規制かと言わざるを得ません。
勿論、経済も大事ですが、もっと大切なことは安心・安全な社会であり、命を大切にする社会です。社会保障を切り捨てるでなく、社会保障を充実させ、人々が暮らし易い穏やかな社会の創造を目指すことが政治の役割だと思います。
以上日頃感じていることを申し上げましたが、何時行われる不透明でありますが、民進党を中心とした野党勢力が今度の総選挙においては、政権奪還の礎となることを期待し、皆さんの奮闘をご期待申し上げたいと思います。 又、高齢者を取り巻く諸問題については、高齢者問題解決に向けた皆様の発進力を強めて頂くことをお願いし、ご挨拶とさせて頂きます。