第13回「教育を語る県民のつどい」
子どもを取り巻く状況と地域~こども食堂の取り組み
2017年9月5日(火)、18:30よりワークピア横浜3Fにおいて「教育を語る県民のつどい」を構成組織より75名の参加により開催した。
このつどいは、社会構造が大きな転換期を迎える中で、教育の課題は、働く者自らの問題でもあることから、教育が真に「未来への投資」となるよう、教育諸課題について話し合われており、今回で13回目となる。
今回は「子どもを取り巻く状況と地域~こども食堂の取り組み」と題して子どもの未来サポートオフィス代表の米田佐知子氏を講師に、①子どもを取り巻く状況と地域の現状、②「子ども食堂」について、③多様な子どもの居場所づくり、の大きく3点について講演していただいた。
米田氏は、現状を統計データなどを用いて「家族の価値観や子どもにかけるお金や時間の変化によって、子どもが自立に必要な力が伝達されなくなっており、負の社会的相続の連鎖がおこっている」として「子どもが育つには多様な人との関わりが必要」と話された。
子ども食堂については「子どもが1人でも来られる場所で、地域の人が無料・低額で食事を提供している場」であるとして、色々な形の子ども食堂を事例に、「一緒に食べることによる子どもの居場所づくり」の現状を話していただいた。
また、地域でともに子どもを育むためにも、まずは『小さなつながりづくりから』ということで、近くに子ども食堂があれば一度行ってもらいたいし、その上で子どもや地域とゆるくつながる仕組みが大切だとまとめられた。
質疑応答では、こども食堂の体験事例や、支援の方法、行政の関わり方などの発言があり、参加者はメモをとるなど熱心な様子でつどいを終了した。