【「生まれ、学び、働き、家族を作り、老いていく」こうした人生のステージを安心して送れる社会をつくろう】をメインスローガンに神奈川・高齢退職者連合(略称:神奈川シニア連合)は、第25回定期総会を11月29日(火)ワークピア横浜で代議員、傍聴者、役員、来賓等135名が出席し開催した。総会は加納副会長(UAゼンセン)の司会で始まり、冒頭、6月に逝去された北鬼江武前事務局事務局次長に黙祷を捧げ、議長団に浜谷(運輸労連)德永(JR総連)の両代議員を選出。

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冒頭主催者を代表して、永井会長は、

「いわゆるアベノミクスは、安倍首相に自信に満ちた態度とは裏腹に漂流し続けている。金融緩和政策を安倍首相が打ち出したのは、2013年4月。その後も日本銀行による金融緩和政策は、「異次元の金融緩和」「上場投資信託の買い上げによる金融緩和」「マイナス金利の導入」と次々と手法を変えてきたが、結局功を奏せず、物価は上昇する気配は全くなく、むしろマイナスになっている。日本は、今や少子高齢時代の真只中にあり、消費の中心を占める世代は減少の一途を辿り、物が売れない時代はとっくに到来している。
むしろ、所得格差や失業者の増大といった金融緩和政策の負の要素が大きく問題となり、その結果がイギリスのEU離脱であり、アメリカ時期大統領にトランプさんが当選したとみるのが妥当な見方ではないか。時代の潮流とは逆行する政策をとり続ける安倍内閣にノーを突き付けることが必要である。そして民進党の蓮舫代表が主張する「人への投資」こそが、子供の貧困、奨学金返済の滞納者、生活保護世帯の増加、そして、病気や介護状態に陥ったらすぐさま下流老人に陥る私たち高齢者といった現代社会の課題を解決する唯一の手法ではないだろうか。本日の総会で決定する運動方針は、シニア連合全ての会員のスクラムでその実現に邁進していくことが大切である」と挨拶した。

引き続き連合神奈川柏木会長から「①2020年の連合神奈川30周年に向けての3つのチャレンジ、②第24回参院選の総括 、③次期衆議院選挙に向けて第1次推薦候補の決定 ④時代が峻別を求めているのではないか ⑤働くことを軸とする安心社会の構築に向けた政策実現」等の挨拶を受けた。来賓挨拶では日本退職者連合・菅井事務局長、神奈川県・古賀労政福祉課副課長、横浜市・高橋雇用労働課担当課長、川崎市・太田労政担当課長、民進党県連・小粥副幹事長、社会民主党県連・佐々木副代表、神奈川県労福協・市川事務局長、中央労働金庫神奈川県本部・佐藤本部長、全労済神奈川県本部・元重本部長からそれぞれ挨拶を受けた。
議事に入り、経過報告、会計報告を池田事務局長(電力総連)、監査報告を塩田監査(自動車総連)が報告し承認されました。
引き続き、鈴木副会長(基幹労連)から「活動方針案」池田事務局長から「予算案」され、それぞれ満場一致で採択されました。「スローガン案」、「総会宣言案」の採択の後、最後に永井会長の音頭で「団結がんばろう」を三唱し終了した。
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