連合神奈川第27回定期大会を開催 

11月6日(金)、連合神奈川では「ストップ・ザ・格差社会!すべての働く者を連合の輪へ〈安心社会〉を切り拓こう!」をメインスローガンに、ワークピア横浜において代議員・役員・傍聴あわせて276名の出席により第27回定期大会を開催した。

まず、柏木会長は挨拶の中で、『労働組合の社会的価値を高める運動が求められており、連合神奈川は2020年に向けたチャレンジを展開する』と運動方針の基軸となる考え方について述べた後、具体的課題として、①労働者保護ルールの改悪などの〈矢〉がすべての労働者に対して向けられている、『働く』ことを脅かす不条理には対峙していく、②東日本大震災を風化させることなく復興・再生の輪を拡げていく、③『40万連合神奈川』に向けた組織拡大の推進、④連合神奈川第3次男女平等参画推進計画の具現化の取り組み推進、⑤来夏の参議院議員選挙に向けては、総力を結集して取り組む必要がある、等の挨拶を行った。

来賓では、連合本部安永副事務局長、黒岩神奈川県知事、林横浜市長、若生神奈川労働局長、民主党神奈川県連金子代表など大勢の来賓が臨席された。
議事に入り、林事務局長から、2016~2017年度の運動方針が提案され、第1号議案「運動方針(案)」は、満場一致で決定した。並びに第2号議案「予算(案)」、第3議案「役員選出」、第4号議案「第24回参議院議員選挙必勝決議(案)」、第5号議案「大会スローガン(案)」、第6号議案「大会宣言(案)」も満場一致で決定され、議事を終了した。

役員選出においては、柏木教一会長(再任)のほか、副会長、副事務局長、執行委員など、あわせて64名の役員を選出した。
最後に、柏木会長の発声のもと、会場全体で団結ガンバローを三唱し閉会した。

2016年度役員体制一覧(五役のみ記載)

 役職名  氏 名  産別名
 会長  柏木 教一  神教協
 会長代行  吉坂 義正  自動車総連
 副会長  岡元 茂樹  電機連合
 副会長  千葉 信夫  自治労
 副会長  狗飼 孝志  UAゼンセン
 副会長  滝澤 欣久  JAM神奈川
 副会長  芹沢 秀行  神教協
 副会長  中島 康元  基幹労連
 副会長  島  辰夫  JP労組
 副会長  古怒田和史  JEC連合
 副会長  渡辺 茂一  情報労連
 副会長  亀﨑 友彦  運輸労連
 副会長  飯塚 直人  電力総連
 事務局長  林  克己  電機連合
 副事務局長  佐藤  進  自動車総連
 副事務局長  渡部 堅三  基幹労連
 副事務局長  金井 克之  電力総連
 副事務局長  阿部 嘉弘  自治労
大 会 宣 言
 わたしたちは、第189回通常国会における政府・与党の暴挙を決して許さない。
一つは、労働者派遣法の改悪である。今回の見直しは、「均等待遇原則」と「派遣は臨時的・一時的業務に限る」という世界の常識から大きく逸脱しており、“生涯派遣で低賃金”を助長するものである。
もう一つは、国会内の数の力で安全保障関連法を強引に成立させたことである。多くの国民が「説明不足」「議論が尽くされていない」と反対や疑問の声をあげ、法曹界からは憲法違反という指摘があったにもかかわらず、国民の理解と合意形成を得る努力を怠り、採決を強行した。これは民主主義に対する暴挙であり、断じて許されるものではない。

加えて政府は、「アベノミクス」の成果を喧伝しているが、貧困率は上昇し、格差社会が進行している。年収200万円以下で働くワーキング・プアが1,100万人を超え、働く者を使い捨てにする、「ブラック企業」も後を絶たない。経済の好循環には「底上げ・底支え」「格差是正」こそが必要である。しかし、政府は「日本を世界で一番企業が活躍しやすい国にする」ために、労働者保護ルールを破壊しようとしている。働く者を犠牲にする成長戦略を認めるわけにはいかない。

いまこそ連合神奈川は、働く者・生活者の一人ひとりの怒りを結集し、社会を変革する大きな力にかえていく。そして、集団的労使関係を社会の隅々にまで張りめぐらし、互いに支え合い、助け合い、ともに運動する仲間の輪を拡げていく。同時に、東日本大震災を風化させることなく復興・再生を引き続き全力で支えていく。
そのためには、私たちがめざすのは、すべての働く者の力の結集軸となり、社会の不条理に立ち向かい、神奈川の労働運動の活性化と前進を図り、「働くことを軸とする安心社会」の実現である。

来年の第24回参議院議員選挙は、そのための重要な闘いである。巨大与党の暴走を止め、働く者・生活者の声を政治に反映させるため、比例代表選挙において連合12名の組織内候補ならびに神奈川県選挙区民主党公認候補「金子 洋一」氏の必勝に向け、総力を挙げて闘う。

わたしたちは、本定期大会で確認した2020年に向けた3つのチャレンジを基調とした、運動方針に基づき、新たな労働運動のスタートをきる。
ストップ・ザ・格差社会!すべての働く者を連合の輪へ「安心社会」を切り拓こう!
以上、宣言する。

2015年11月6日
連合神奈川第27回定期大会