第93回相模原地域メーデー

実行委員長挨拶

相模原地域連合 議長:川﨑 晴彦

 第93回相模原地域メーデーに、ご参加いただいた皆さん、大変お疲れさまです。
 相模原地域メーデー実行委員長の川﨑です。メーデー開催にあたり実行委員会を代表して、あいさつ申しあげます。
 新型コロナウイルス感染症拡大も落ち着きがみられる状況で、本年のメーデーは3年ぶりに屋外での通常開催を検討しておりましたが、第6波の感染者数が下げ止まりの状況に鑑み、昨年に引き続き各組織代表参加での縮小開催となりました。
 100年以上の歴史あるメーデーの意義を確実に伝え、共有しあう場として集合形式にこだわり、また、一般労働者の皆様には4月22日から5月13日まで相模原地域連合ホームページ内にインターネットメーデー会場を設置し、参加いただけます。是非ホームページへのアクセスをお願いいたします。

  さて、私たち労働者を取り巻く情勢は、世界的潮流である脱炭素社会への転換やAIなどテクノロジーの進化に伴う急激な変化への対応、そして新型コロナウイルス感染症対策など、私たちの働き方は勿論のことライフスタイルまで大きく変化しています。

 更に、全世界を震撼させている、ロシアによるウクライナ侵攻から2か月が経過する現在も激しい戦闘が続き、一般市民が傷つき命の危険に怯える状況を思うと心が痛み、改めて平和の尊さを痛感しています。

 こうした中、私たちはメーデースローガンに「一人ひとりが尊重される多様性を認め合う社会をめざし、みんなが輝く未来をつくろう!」を掲げ、本メーデーを開催します。組織労働者の責任として、すべての労働者の「底上げ」「底支え」「格差是正」は勿論のこと、平和の中で働き、平和の中で集うことができる大切さを決して忘れることなく、恒久平和の希求してきたメーデーの意義を心に刻む契機としなくてはなりません。  

 また、私たち組織労働者の責任として取り組む「春季生活闘争(春闘)」においては、労働者の生活の維持・向上のために、多くの労働組合が労使協議を通じて、賃金のベースアップを勝ち取っており、その妥結結果は、2%を超える水準となっています。

 この結果は、未組織労働者への波及効果も大きく、秋に改定される地域別最低賃金のアップという形で、すべての労働者にとっての好循環となると思います。

 一方で、各国の金融政策の違いによる金利差等で為替が大きく変動し、また、国際情勢の不安定化による輸入物価の高騰が、電気料金やガソリン価格をはじめ、衣食住すべてに影響が出てきています。

 賃金が上がっても消費者物価がそれ以上に上がっている状況で、労働者の可処分所得が減少しており、国による物価を抑える早急な経済対策が必要だと考えます。

 私たち連合は、こうした労働者の実情を強く発信し、組織内議員・推薦支援議員を通じての短期的課題は勿論のこと、中長期的課題に対して「政策制度要求」の活動を一層強化しています。そして、議会制民主主義の日本においてその「政策制度要求」の実現には、より多くの議員を国会や各自治体の議会の場に送り出す必要があり、そのための活動も重要です。

 本年7月には参議院議員選挙が行われ、また、来春4月には統一自治体選挙が予定されています。私たち連合は働く者の考えを実現するため、私たちの考えに賛同する議員をより多く国会、各級議会に送り出す活動を強力に展開します。是非皆様方の力強いご支援ご協力をお願いいたします。

 結びに、本メーデーを機に、連合が目指す「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、本式典で提案される「メーデー宣言」を採択する形で誓い合いたいと思います。皆様のご協力を最後にお願い申し上げ、「第93回相模原地域メーデー」開催にあたっての挨拶とさせていただきます。ともに頑張りましょう。