2021三浦半島統一メーデー

メーデーパンフレット、スローガン・宣言・団結ガンバロー

メーデー宣言(案)

 昨年一月に確認された新型コロナウイルスは、当初の予想をはるかに超え、世界中に感染を拡大し、ワクチン接種が開始された現在でも先行きが不透明な状況である。参加者の健康と安全を最優先し、従来の参加規模を大幅(2,000名を80名)に絞り、2021三浦半島統一メーデーは、昨年につづき従来とはことなり、式典を中心とした開催となった。
 私たちは、二度にわたる緊急事態宣言の期間を含め、コロナ禍において感染症の危険と隣り合わせで働きながら社会を支えている、医療従事者をはじめとしたエッセンシャルワーカーの方々に改めて感謝と敬意を表明する。コロナ禍において感染拡大とその対策が雇用に与えている影響は極めて大きく、特に弱い立場で働く方々や、一部の業種・業態、あるいは女性といった特定の属性に一層大きな影響を与えている。「命とくらしを守ること」をすべての基軸に、差別や誹謗、中傷などによる社会の分断を許さず、今こそ心を一つにして、支えあいと助け合いにより困難な状況を乗り越えていかなければならない。
 東日本大震災から10年が経過した。被災地では、交通や住宅など生活インフラの復旧・再建は着実に進んできたものの、今なお4万人を超える方々が避難生活を余儀なくされている。大震災から10年が経過した今、災害の記憶を風化させることなく社会全体で大震災の経験と教訓を次世代に継承し、今後の対策強化に結びつけていくことが求められている。
 世界においては、自由で民主的な社会に対する侵害など、強権国家の拡大は看過することができない状況にある。私たちは、「平和・人権・環境・労働」が担保された、誰一人取り残されることのない社会の実現に向け、SDGs(持続可能な開発目標)の達成をめざして声を上げ続けていく。
 あらゆる職場で、働く人とその家族が、安心・安全に働き暮らすことのできる社会をめざし、「ゆとり、豊かさ、社会的公正」の実現を訴えていく。そして、すべての労働者の「底上げ」「底支え」「格差是正」に取り組み、政策制度の実現を通じて「働くことを軸とする安心社会~まもる・つなぐ・創り出す~」の継承・深化に向け、NGO・NPOをはじめとする諸団体と連携を強化していく。
 人と人との接触が制限される中でも、すべての働く者が集い、働く者の団結を再確認するメーデーの意義は変わらない。平和の中で働き、平和の中で集うことができる大切さを決して忘れることなく、次の世代に引き継いでいかなければならない。私たちはメーデーの意義を心に刻み、力強く行動することを確認し、ここに宣言する。

2021年4月26日
2021 三浦半島統一メーデー
 メーデーは、英語で書くと“May Day”。ヨーロッパでは「夏の訪れを祝う日」として古くから祝日とされてきましたが、始まりは1886年の5月1日、アメリカのシカゴで、1日12~14時間勤務が当たり前だった労働環境の改善を求めて労働者がゼネラルストライキ(全国的な規模で行われる労働争議)を起こし、8時間労働の実現を要求したことに由来します。以降、労働者たちが集まり、権利を主張する日として、ヨーロッパをはじめ各地に広がったのがメーデーです。今では5月1日を「労働者の祭典」として祝日とする国も多く、世界中で労働者たちのイベントやデモ行進などが行われています。
 日本でも、各都道府県の地方連合会や地域協議会でも独自のメーデーが開かれ、日本の労働者の地位や労働条件の向上、権利拡大をはじめ、人権・労働基本権の確立、民主主義の発展、恒久平和の希求に深く貢献し、その役割を果たしてきました。近年では、さまざまな組織・団体がブースを出展し、ステージショーや子ども向けの参加型イベントなども開催され、家族みんなで楽しめるイベントへと発展しています。
 「労働者の団結と主張の場」から「働くすべての仲間の祭典」へ。メーデーの位置づけは、時代の流れとともに変化しています。
インターネット 開催 も行います
インターネット 開催 も行います
閲覧期間:2021年4月29日(木)~ 5月14日(金)
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